ナノテクノロジーが開く次世代情報通信素子技術基盤

日時:2002 年 11 月 26 日 (火) 13:00-18:00
場所:こまばエミナース ダイヤモンドホール

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シンポジウムの模様
東京大学生産技術研究所、先端科学技術研究センターではナノエレクトロニクス連携研究センター(NCRC)の発足を記念して、去る平成14年11月26日(火)こまばエミナースにおいて“ナノテクノロジーが開く次世代情報通信素子技術基盤”と題してシンポジウムを開催しました。定員400名のダイアモンドルームに満席の参加者にお集まり頂き、成功裏に終了することが出来ました。
 前半は、生産技術研究所平川一彦教授の司会のもと、先端科学技術研究センター南谷崇センター長の開会挨拶に続いて、文部科学省坂田東一官房審議官より、産学官連携に期待する旨のご来賓挨拶を頂きました。続いて荒川泰彦NCRCセンター長からは光・電子デバイス技術の開発プロジェクトを中心に今後の研究展開について説明がありました。さらに、スタンフォード大学の山本喜久教授からは量子情報通信に向けたナノデバイスの展開、ヴェルツブルグ大学アルフレッド・フォーシェル教授からは量子ドットレーザーの展望についての話がありました。
 後半は、東京大学大学院理学系の樽茶清悟教授の司会により、生産技術研究所榊裕之教授がナノ電子デバイスの過去から将来への展望、京都大学野田進教授がフォトニック結晶デバイスの展望について話され、富士通研究所中村哲夫常務取締役が産業界からの期待として、将来のブレークスルー技術に向けた産学官の連携の重要性を強調されました。最後に、生産技術研究所西尾茂文所長からお礼を込めて閉会の挨拶がありました。
 今回のシンポジウムでは,大学研究者や企業研究者のみならず,関係企業の研究開発部門のトップの方々や、文部科学省、経済産業省、新エネルギー・産業技術総合開発機構からも参加をいただきました。このことは、この分野の研究開発を産学官の連携のもとで推進することへの期待が、きわめて大きいことを示すものであります。今後、駒場リサーチキャンパスをナノエレクトロニクス分野における世界の研究開発拠点として発展させていく所存です。ご支援をどうぞよろしくお願い致します。

ナノエレクトロニクス連携研究センター
光・電子デバイスプロジェクト
プロジェクトマネージャ
遠山 嘉一


シンポジウム開催のご挨拶

このたび、ユビキタス情報化社会に向けた次世代デバイス基盤技術をナノテクノロジーに立脚して確立することを目的として、ナノエレクトロニクス連携研究センターが発足しました。 本センターは、東京大学生産技術研究所と先端科学技術研究センターにより協同運営されており、駒場リサーチキャンパスをナノテクノロジーのエレクトロニクス展開の世界的拠点とすることをめざしています。
 本センターは、 平成 14 年度より文部科学省世界最先端 IT国家実現重点研究開発プロジェクトのひとつとして 「光・電子デバイス技術の開発」プロジェクトの推進を中心的使命としています。 また、同じく 14 年度より発足している経済産業省プロジェクト「フォトニックネットワーク技術の開発」 と強い連携をはかります。
 今回、 ナノエレクトロニクス連携研究センターの発足を記念して、下記の通りシンポジウムを開催することに致しました。
 ご多忙中まことに恐縮ですが、 本シンポジウムにご出席下さいますようお願い申し上げます。


2002 年 10 月
東京大学生産技術研究所・先端科学技術研究センター
ナノエレクトロニクス連携研究センター長  
荒川 泰彦


プログラム
13:00 開会挨拶 南谷 崇 (東京大学先端科学技術研究センター長)
13:05 御来賓挨拶  
13:10 ナノエレクトロニクス連携研究センターにおける研究展開
-光・電子デバイス技術の開発プロジェクトを中心にして-
荒川 泰彦 (東京大学教授)
13:50 量子情報通信に向けたナノデバイスの展開 山本 喜久 (スタンフォード大学教授)
14:40 量子ドットレーザの展望 Alfred Forchel (Wuerzburg 大学教授)
15:30 休 憩
15:50 ナノ電子デバイスの展望 榊 裕之 (東京大学教授)
16:30 フォトニック結晶デバイスの展望 野田 進 (京都大学教授)
17:10 産業界からの期待 中村 哲夫 (富士通研究所常務取締役)
17:50 閉会挨拶 西尾 茂文 (東京大学生産技術研究所長)
18:00 懇談会